今日は昼過ぎまでプールの予定だったのに生憎の雨。曇ってるし雨が上がる様子もないのでゆっくり朝食を食べながら1日の予定を立てる。ちなみに朝食は毎日クラブラウンジで済ませている。コンチネンタルスタイルで卵の調理はリクエストに応えてくれて、ドリンクもオーダー式。コーヒーはプレスごとテーブルに置いてくれる。パンはトーストやバケット、デニッシュにクロワッサン。サイドメニューはビュッフェから。数種類のハムやソーセージ、3種類のチーズ、温野菜のサラダ、ポテト、フレッシュフルーツ、ヨーグルトなどのプチデザート、シリアルもある。クラブとはいえ朝食の充実っぷりにはかなり満足。席もたっぷりあるので待たされるこもなくて快適。

朝食後、ホテル内を少しウロウロしてから日本人コンシェルジュのいる事務所へ行き、ヌサドゥア地区にあるショッピングモールからメータータクシーを拾うことができるかどうか尋ねてみた。モールにはタクシーを呼んでくれるカウンターもあるし会社名を覚えてさえいればクレームを出せるから特に問題ないとのこと。英語がまったくできないので不安もあったが部屋でじっとしてるのもあれなので「行ってみればなんとかなるか」精神で向かうことにする。


(↑ロビーに続くエントランス)

ホテルから出発する時には配車係の人が待機してるタクシーを呼んでくれて、私たちのルームナンバーとタクシーのナンバー、行き先を控えておいてくれるので安心だ。私たちの運転手はとても若いお兄ちゃんでほとんど日本語ができなかったのだが、言ってることはだいたい分かるので、私は単語を並べてなんとか答えるという形ではあるけれど、不思議と会話になる。ヌサドゥア方面に向かうバイパス沿いにバビグリン*1のワルン*2がずらーっと並んでいて、ネットで現地フードを調べた時に一押しされてたことを思い出しテンションが上がる。お兄ちゃんにバビグリンについて色々尋ねたり、バリニーズフードについて教えてもらったり、観光地なんかについても説明してもらったのだけど、押し付けがましい営業がひとつもなかったので「この人なら大丈夫だ!」と自分の直感を信じ、2時間後に迎えにきてもらって一緒にバビグリンを食べる約束を取り付けた。楽しみー楽しみー楽しみー!

ヌサドゥアのショッピングモールにはそごうやブランドショップ、スーパーがあり、オープンしたてのキレイな建物ばかりだった。お目当てはもちろんスーパーなのだが、DFS裏のマタハリの半分くらいの大きさしかなくてがっかり。隣の民芸品屋さんで、自分に象の神様の絵と他数点お買い上げ。そごうもちょっとのぞいてみたらラルフがえらい安くてびっくりした。ビッグポロが半額になってるだけでも驚きなのに更に20%オフ。インドネシア製だからB級が流れてきてるんだろうけど、作りも悪くないので父と弟用に2枚購入し、隣接のスタバでバリ仕様のとインドネシア仕様のタンブラーを3本購入。

13時半、待ち合わせのモール入り口に行くとすでにお兄ちゃんは待っててくれた。両手に抱えた荷物を見て「すごい荷物だねぇ。買い物好きですか?」と笑われた。スタバのタンブラーを見て「バリコーヒーは1杯50円くらいだけどスターバックスは500円だから僕たちは飲めないよ」って。あれだけどこの国に行っても溢れているスタバがバリでは極端に少ないのがようやくわかった。生活レベル(?)の違いがこれほどとは…。

10分くらい走ったところにお兄ちゃん推奨のバビグリンワルンがあった。名前は…失念。店の前で降ろされておにいちゃんが降りてこないので不安になってたら「あっちに車置いてくるから待ってて!」みたいな笑顔が返ってきた。言葉は通じなくてもわかるもんなんだね…。通りから見えるところにおかずが並んだガラスケースがあるのだが、もちろん冷蔵設備などなく常温である。店はオープンエアだし当然のことながらハエも飛んでいる。でも東南アジア特有の妙なスパイス臭い空気もないし店は掃除が行き届いておりとてもキレイで悪くない。


(↑豚の各部位を揚げたり焼いたりしたものがおかずとして並んでいる)

(↑一見汚そうに見えるが中は掃除が行き届いていてキレイ。半外なのがパニックの私にはうれしい限りだ。風最高!)

お兄ちゃんがドリンクと3人前のバビグリンを頼んでくれて待つこと数分。バビグリンとスープが運ばれてきた。


(↑バビグリン。水が貴重だからなのか洗わずに済むように紙が敷いてある。お花みたいで悪くない)

おかずはもちろん全部豚。丸焼きにした際に蒸された肉、カリカリになった皮やサテー、皮を揚げたかきもち状のもの、内臓をソーセージ状にして揚げたもの等と、青パパイヤっぽい千切り野菜といんげんを湯通ししてさっぱり辛い味を付けた口直しのおかずもあり。右上の緑色のみじん切りのは青唐辛子っぽいソースのようなもの。元々がわりと辛いのでこのソースは使わなかった。ごはんの器におかずを少しずつ移し、ごはんと一緒に食べるのが正式な食べ方のようだ。スープには内臓と肉の欠片、バナナの木(葉ではなく木だと言ってた)が入っており、少々塩辛いものの味はものすごく良い。韓国式にスプーンにご飯を乗っけてスープに浸して食べると最高に美味しい。

おにいちゃん*3は食べながらもおかずの説明をしてくれたりととても親切。食べ終わってからは家族の話や、バリでの仕事の話、お互いの名前と電話番号、Eメールアドレスを交換したりして楽しく過ごした。支払は全てこちら持ちではあるけど3人で85000Rp(=1100円くらい。日本人だから少し増されてる気もする)なので特に問題なし。おにいちゃんがあまりにも楽しいのでこのまままたどこかに連れてってもらいたいくらいだったのだが、夕方からエステの予約があったので「また何かあれば電話するねー」と言い、メーター料金80000Rp+チップ20000Rp(1300円)*4を払ってお別れ。

部屋で1時間くらい休憩してネットで予約しといた『フランジパニ*5』というスパへ。これもお迎え付きで、さすが日本人相手の商売、車はトヨタの新車でクーラーもばっちり。ホテルからヌサドゥア方面に15分くらいの場所にあって、建物もすばらしくきれい。今回は3時間10分のザ・トラディショナルというコースを受ける。フラワーフットバス→バリニーズマッサージ(オロマオイルマッサージ)→ココナツスクラブ→パパイヤの磨り潰したのとミルクを混ぜたので保湿ケア→フラワーバス→クリームバス(頭皮と髪のマッサージ)→ヘアドライで70ドルは安い。

従業員はみんな感じが良いし気持ち良いし(途中寝てた)最高の気分。楽しみにしていたクリームバスは頭皮ガシガシされるので好き嫌いはあると思うけど、私はかなり気持ちよかった。終わった後は頭皮がピカピカ光ってたし、いままで蓄積していた汚れが一気に落ちた気分だった。今回フェイシャルはなかったのだけど、終わった後は不思議と顔もしっとりつるつるになっててびっくりした。連日の高い湿度のせいなのかアロマのせいなのかは定かではないけど、ゆったりセレブ気分に浸れるこれはバリでは必須だと思う。

あまりお腹が空いてなかったので部屋で休憩したりホテル内をうろついたりして時間を潰し、22時頃ラウンジでご飯を食べる。レッドカレーとオープンサンド、レモングラスティーでゆったり。その後母はとっとと部屋に戻り、私はラウンジでインターネットを。一息ついたのでコーヒーをもらってテラスで煙草を吸ってたら、人懐こいスタッフが入れ替わり立ち代りやってきて話し相手になってくれた。その中の一人は日本語がすごく上手で、日本人の女の子と付き合ってたこともあるとか。どうやらバリの男性は色白で肉々しいのが好きみたい。これまたえらく気に入られてしまい、求愛の嵐。日本人を騙してお金を巻き上げようとかとりあえずヤッちゃおうぜ的な発想だろうけど、あまり恋愛してない若い子ならすっかりその気になっちゃうだろうなあ。0時近くになり部屋まで送ってくれるというので一緒にラウンジを出たのだが、エレベーターの中で手は握るはほっぺたにキスはされるはでたいへんだった。明日帰国だし…って気が緩んでたんだろうけど、いま思えば部屋を知られるなんて危ないよなあ。何もされなかったから楽しいだけで済んだけど、今度から気をつけよう。


(↑左は日本語があまりできないスタッフで右が日本人ゲットにご執心のスタッフ。クラブスタッフが気を利かせて撮ってくれたけど、シャッタースピードが遅くてブレまくり)

部屋に戻ってから荷物を適当に片付けて就寝。

*1:豚の丸焼き

*2:食堂

*3:27歳。未婚。彼女あり。バリはお金持ちじゃないと結婚できないと嘆いていた。

*4:代理店を通じてチャーターすると4時間で40ドルとか取られるので良い運転手をみつけて直交渉すべし。

*5:http://checkinnbali.com/ciscl/spa/frangipani.html